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ワタシヨ

Q:これはなんですか?
A:小説けんきゅーかいの課題です

Q:いや、そういう意味じゃなく、これはどういう意図があって作ったんですか?
A:考えるんじゃない!感じるんだ!!

Q:ねぇ、なんでこれかいたの?
A:やりたかっただけー

Q:私小説?
A:それはない

Q:ていうかギャグ足りないんだけど
A:俺も



ワタシヨ 

暗い。とても暗い世界。女の胸にナイフが突き刺さる。真っ黒な、それでいて鋭利なナイフが男の手によって突き刺さる。何度も何度も女の胸に突き刺さる。その男の手によって何度も。
「なんでだ」
 繰り返し、繰り返し、何度も、何度も、息を切らせながら、それでも止めることはなく、たんたんと、同じ動作を、止め処なく溢れる黒を、赤を、自分を染色していく黒を、赤を、何も感じようとせず、考えようとすることもせず、ただひたすらに同じ動作を続ける。腕を振り下ろし続ける。何かにおびえるかのように、恐がるかのように、それでいて辛いように、喘ぐように、苦しむように、馬乗りになって女の胸に、逆手に持ったナイフを立て続ける。
「わからない」
 女は何も苦しそうではなかった。恐れてもいなかった。痛がりも、おびえるようにも見えなかった。ただ、女は辛そうではあった。ただ、どうすることもできず、ただ漫然と男を受け入れるしかないような、達観しているような、そんなような感じで空を仰いでいた。
「なんでだなんでだなんでだ」
「……わからない」
女の表情は変わらない。ただ、胸でナイフを受け止めるだけ。それ以外のことをしようともせず、仰向けに上を見上げる。ただ、それだけ。
「おまえは……いつからいたんだ」
「最初から」
男はナイフを先ほどよりも勢い良く振り下ろす。女の赤と黒が男に飛び散る。男は胸に刺したナイフをより深く、強く押し込むように力を加える。
「そんなはずはない。そんなはずは」
「わたしの方があなたより早かった」
 女は上を見たままそうつぶやいた。つぶやくように答えた。
「俺は、俺が最初から」
「あなたはわたしより遅く」
「ちがうちがうちがうちがう」
男はまたナイフを振り下ろす。答えを遮るようにして力一杯無茶苦茶に振り下ろす。女も男ももう真っ黒で真っ赤だった。それでもなお色を上書きするように絵の具を厚塗りするように色が跳ねる。ナイフが踊る。男の息がどんどん荒くなる。ナイフを刺せば刺すほどに男の息があがる。荒くなる。一方女の方は何も変わらず、先ほどまでも同じように表情も変えず受け止めている。
「俺が最初だ。おれが」
「あなたが気づかなかっただけ」
「うそだうそだ。そんなことはない」
「あなたが気づこうとしなかっただけ」
 男のナイフが止まる。息も絶え絶えにナイフを振り上げたまま固まる。男は鋭い双眸でぎらりと女をにらみつける。
「どういう意味だ」
「そのまま」
「だからどういう意味だよ。言えよ!」
「あなたはわたしの存在に気づきたくなかった。気づいてはいけないと思った」
「……なんでだよ」
「……本当は私に気づいていた」
「知らない! お前なんかしらない! いなかった! 最初から存在していなかった!」
「……」
女は喋らない。もしくは喋れない。ただ、男を見上げ、見つめている。それが答えとでも言うように。男はわめき散らす。
「わからねえ! わからねえ! わからねえ! 何もかもわからねえ!」
「わたしも」
「なら喋るな!」
 再びナイフを振り下ろす。苛立ちをぶつける幼児のように幼く、哀れに、激しく。そのたびにまた男に色が重なっていく。幾重にも幾重にも、十重二十重に。
「ちくしょう、ちくしょう。ちくしょう! なんで、なんでこんなことに!」
 男は既にどす黒く、もう元の色がわからない。
「……やめて」
 女が男のナイフを持った手首を手で受け止める。男は一瞬驚いたがすぐに元の様に女を威圧した。
「なんだよ。今更命乞いか!」
「違う。あなたが汚れるから」
「今更気にすることかよ」
「これ以上汚れるとあなたが見えなくなる」
「意味がわかんねえ……」
 そう言って男は動きを止めた。そして男はため息をつくと女に問うた。
「お前はどうしたいんだ?」
「別に」
「じゃあ俺にどうされたい?」
「仲良く」
 男は笑った。世界に響くぐらいに大声で笑った。それはもう可笑しそうにおかしいと言わんばかりに。そして楽しそうに。
「いまさら仲良くしてほしいってか。今までお前を殺し続けてきた俺に、お前が」
「そんなにオカシイ?」
 女は不思議そうに首をかしげる。
「ぁあ、おかしいね、ちゃんちゃら笑える」
 男はまた数度笑うと、笑いつかれたかのように落ち着いた。そして逆手に持っていたナイフを順手に持ち替えた。
「お前を殺すのはやめだ」
 男は女を見下ろし、目を見て喋った。
「……別に死んでない」
「いや、殺してたんだ。でも、もうそれも疲れた」
 男は自分の胸にナイフを刺した。そして力を込めて胸をえぐっていく。胸がぐにぐにとえぐれていく様は痛々しい光景に見えるかもしれない。しかし、男はそんな素振りも見せず、むしろ穏やかとすら言える表情で真剣に自分をえぐっていく。と、黒い胸からこぶし大の白い珠のようなものが出てきた。それをぞんざいに女につきつけて渡すと、黒いナイフを投げた。虚空に。遠くに。ナイフはカンカンと鳴きながら漆黒に消えていった。
「暫く寝る」
そう言って男は女に倒れた。女は胸にある男の頭の上にそっと手を置いた。
「おやすみなさい」
「起こすなよ」
男は女の胸に沈んでいった。沈んでいく時、男は願った。

この女は幸多き人生を歩まん事を。

世界は薄らぼんやり明るんでいた。

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  1. 2010/05/03(月) 00:59:53|
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