ぽてばす!

無能


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残念無双

補講はなかったことになりました。
おはようございます。
と起きたのは二時半でしたwwww
補講なんて飾りですよ。

えーと、今日はエアコンさんから虫が入る可能性を限りなく無にしました。
とりあえず
排水のところに網かけ

I452mage347.jpg

だっせええええええええええええええええええwwwwww
えーこれはですね、あの排水溝につける網を三つほど組み合わせて空気を送り出す所に虫ホイホイを作成したわけですw
これで小さい虫以外は入ってこれないぜ!
うん、ヤバイほどダサイね。
ガムテープのまばら加減がダサさを加速する。
「まばら」が「まほらば」に見えたのは俺だけじゃないはず。

さて、と、これでもまだ虫が出たら俺プギャーww
なんだけど、夏過ぎまではこれで様子みるとしよう。
蜘蛛がネットにかかってたりしたら大家にチクろう。
どう考えても手抜き工事です。
本当にry

あ、絵、かか、ない、と。

ノシ




















以下残念な小説
苦情は一切受け付けません。













厨二ですがよろしいですか?

本当にいいですか?

後悔しませんね?








やみつき

男が玉座の前でうずくまる。腹から腰へ、左胸から背へ二本の槍が突き刺ささり、喋ろうとしては口から血が溢れ出す。腹からは内臓がはみ出し、鼻からは鼻毛もはみ出し、男は血塗られたボロボロの雑巾のような有様だった。
「始末しろ」
 王が兵士に命じる。男は悔しかった。目からは涙がボロボロと溢れ出し、顔をくしゃくしゃにして泣いた。「力さえ、力さえあれば」そう心の中で嘆いた。そんな男の耳に風のような音が聞こえてきた。初めはただの雑音でしかなかった音が次第に体を成していく。男は耳を傾けてみた。
「……干しイカ」
 そう聞こえた。男の好物だった。男は力を振り絞り、あたりを見回したが、声の主らしき者は見当たらなかった。血を流しすぎて頭がおかしくなったのかとも思ったが、もう一度耳を傾けてみた。
「もう一度問う。力が欲しいか」
 幻聴なわけでもボケたわけでもなく、頭に直接響いてくるような声だった。しかし、やはり信じられず、念には念を入れてもう一度耳を傾けてみた。
「耳、いや頭が遠いのか? 力が欲しいのか、それともいらぬのか、答えろ」
 男の体から槍が抜かれる。傷からは血が溢れ出す。二人の兵士がそれぞれ横から腕を持ち、男の上半身を持ち上げ後ろに引きずっていく。男は答えようとしたが、腕を持ち上げられた時の痛みで声を出せなかった。
「本当に力が必要ないのか? わかった。お前だけ特別に低い利率で王を倒せる力を貸そうではないか。もう一度問う。力が欲しいか」
男は胸が痛いのも忘れて力一杯叫んだ。
「力をくれ!」
「やりはせん。貸すだけだ」
 兵士は何事かと男を見たが、もう既にそこに男の姿はなかった。槍による傷は癒え、内臓も元通り腹に収まり、鼻毛は出たままだった。
超人的な身体能力を得た男は王のもとへ真っ直ぐ走って行き、王の側近が男に気づく前に腰に挿しておいた銀の短剣で王の首を刺した。王は「ブルータスお前もか」以上の驚愕の面持ちで男を見、そして、日ごろの不摂生と運動不足が祟って出欠多量で死ぬよりも先に心臓発作で死んだ。
王の側近や兵士はその男の人間離れした治癒力と身体能力と顔に恐れをなして逃げ出した。
 男は王を倒した。圧制に苦しむ故郷の者達をこの手で救ったのだ。男はそこで狂喜乱舞した。全裸になって踊りださんばかりだった。
「どうだ力の使い心地は」
また男の頭に声が響いてくる。
「ぁあ、最高だ。今なら空も飛べる気分だ。助かった。ありがとう」
 男は王の死体の前で陽気に話す。
「そうか。ただ、力には代償が必要だ。しかし、無鉄砲で命を投げ捨てるように使う、お前のような奴の命は価値が低く、到底力を賄うことはできない。そこで、お前は国王をし、善政を施し、国民を豊かにしろ」
「何故そんなことを?」
「人が増えれば私ら悪魔も力を搾取しやすくなる。お前にはその礎を作ってもらう」
 男は納得し、要求を呑んだ。元より王になるつもりで、一人で革命を起こすつもりで王宮に乗り込んだのだ。その念願の夢が叶った今、男に不満はなかった。悪魔に指図されて行うというのも特に気にならなかった。今はただ、目標が達成されたことで頭が一杯だった。
 それから男は国王になった。私利私欲を捨て、善政を施し、平和で豊かな国家作りに励んだ。王に不満を持つ者は殆どいなくなり、平和な日々が続いた。
ある日また声が聞こえてきた。
「久しいな。王よ」
「何か用か」
 王は政治に関して何か不満を言われるのではないかと気が気でなかったが、その心配は杞憂だった。
「お前、妃は取らぬのか」
「妃? ぁあ、妻のことか。それがどうかしたか?」
「まず結婚しろ。これは命令だ」
 王にはわけが分からなかったが、命令とあっては仕方ない。それに善政を敷くことばかり考えざるを得なかったので、自身のことに関しては何もしてこなかったが、悪魔直々に指示が出たとあっては、王も動かないわけにはいかない。
 王は早速部下を呼びつけると舞踏会を開くように言いつけた。
 王は舞踏会を存分に楽しんだ。いつもより豪勢な食事を取り、いつもなら飲まないほど酒を飲み、フラフラになりながらも朝が来るまで踊り明かした。妃は適当に選んだ。
「妃は取ったか?」
「ぁあ、勿論」
「ならば、子を作れ、子孫を残せ。そして平和な世を存続させよ」
 妃との関連性がよく分からなかったが、王はすぐさま国を挙げてキャベツ畑を造り始めた。今まで善政を敷いてきた王の願いとあっては誰も異議を唱えなかった。寒冷気味な気候もあり、キャベツ畑計画は見事に成功を収めた。王は満足し、また平穏な日々を過ごした。子供はできなかった。
「何故、子を作らぬ」
「キャベツ畑は造った。じきに子もできる」
王は純粋に何の疑問も持たずに満足げに答えた。馬鹿なのではない。ただ、知らないようだった。しかし、悪魔としてはこの純粋さを見過ごすことなどできはしない。悪魔は懇切丁寧に性知識を叩き込んだ。
半年と一ヶ月後、妃から元気な男の子が生まれた。王や国民は大層喜んだ。王は悪魔にも報告してみたが、釈然としない反応だった。
「何か言いたげだが?」
「いや、別に。私に直接関係のあることではないしな。特に言うことはない」
 と、そっけない様子で王としてはてっきり喜んで貰えるかと思っていただけに少し落胆した。
 王は王子を溺愛していたが、甘やかさずに立派に育てるよう勤めた。暫くは平穏な生活だったが、また問題が起きた。
 隣の国が攻め込んできた。戦争だ。王としては民が苦しまぬよう穏便に終わらせようと使者を送り、なんとか和解を試みたが、相手の国の王はそれをよしとしなかった。こちらとしても手をこまねいているわけにもいかず、王は不本意ながら兵を集め、なんとか民を守ろうと必死に指揮をとった。そんな時、また声が聞こえてきた。
「じきに戦争は終わる」
王はにわかには信じられなかった。
「あの堅物の国の役人どもは王も含めて全滅した。兵も頭がいなくては逃げ帰るしかあるまい」
 悪魔の言う通り、敵国の兵は不自然なほど素直に退いていった。悪魔が何をしたかは特に語らなかったが、王は悪魔によるものだと思った。王は悪魔に恐怖すると同時に感謝した。
 しばらくするとまた問題がおきた。疫病だ。感染した者は次々と高熱を出して倒れていく。病による死者も鰻上りに増えていった。王も医者や専門家を呼び病を食い止めようとしたが、一向に収まる気配がない。このままでは国家が崩壊してしまうかと思われた時、また王に声が聞こえてきた。
「王よ。このままでは国民が絶えるぞ」
「ぁあ、そうだ。しかし、これ以上打つ手が無い」
 王は涙した。あまりの無力感に玉座の前でうずくまる在りし日の記憶を思い出していた。
「仕方ない、今回は私がなんとかしよう。人が絶えては私が困る」
 国からは病が嘘のように消えていった。国には平穏が戻り、また、人も順調に増えていった。しかし、王は悪魔の声を聞くことはなかった。
 それから暫くは平和な日々が続いた。王は悪魔の声が聞こえないのが気がかりだったが、そんな杞憂も平穏な日々に埋もれていった。そんなある日、突然妃が倒れた。医者を呼んでも病は特定できず、日に日にやつれていく妃を見て王は涙を流すことしかできなかった。王は祈った。神にも仏にも、悪魔にも祈った。しかし、その願いは届かず、妃は亡くなってしまった。
 妃が亡くなってからというもの、王は塞ぎ込みがちになってしまった。しかし、そんな王を見かねた一人の使用人がいた。使用人は王をよく慰め、王は始めこそ煩わしがっていたが、使用人の甲斐甲斐しい介抱に、王も徐々に使用人に心を開いていった。
 しかし、流石に一国の王というものが使用人を妃にするわけにもいかず、地位で弄ぶのも躊躇われ、王はその好意を押しつぶして暮らしていくしかなかった。
一度王は使用人に尋ねてみたことがある。何故そこまで構ってくれるのかと。しかし、王の望むような答えは返ってこず、王はいつもはぐらかされた。
それから暫くはまた平穏が続き、王も妃が亡くなった時よりはマシにはなったが、覇気なく政治を行っていった。
 そんなある日また声が聞こえてきた。
「王よ。期は熟した。これからお前を喰らう」
 王は驚いたが、静かに問いかけた。
「どういう意味だ」
「お前の命をもらい受けるということだ。こんなにもさまざまな経験を積んだ命などそうそうあるまい。今ならお前への貸しを帳消しにしてさらに有り余るほどの力が手に入る」
 王は頷く。
「そうかわかった。俺は何をすればいい」
「命乞いはせぬのか?」
 王は首を振る。
「あの王の前で死んだ命だ。いまさら死んだところで悔いはない。感謝こそすれな。今まで生かしてくれたことに礼を言う」
「そうか、それでは私の指示にしたがってもらおうか」
 王はその日のうちに悪魔に言われた通りの準備にとりかかる。魔方陣の周りに等間隔で蝋燭が並べられ、王はその魔方陣の真ん中で銀の短剣を持ち座る。部屋は静まりかえり、王の他には誰も居ない。
「覚悟はできたのか」
王は「ぁあ」とうなずく。
「本当に今日でよかったのか? 少しぐらいなら猶予を与えてもよかったんだが」
「構わない。俺は少し疲れた。やりたいことも出来ず、心を押し殺し、それでもなお王として君臨し続けねばならないことに嫌気がさした。もう民には十分尽くしただろう。息子も大分大きくなった。お前からの要望に応えるには丁度いいだろう。」
 王は動かず答え、そして眼をつぶる。
「さぁ、次の指示を」
 王は少し汗ばんだ短剣を握る。
「お前は面白い奴だな」
 王は悪魔が「ふっ」と笑ったような気がした。王の目の前が明るく輝く。初めは光の収束でしかなかったその輝きは徐々に体をなしていき、やがては人の形となった。
「お、お、お前はいつもの……」
 王の目の前にはいつもの使用人が立っていた。ただ、違うのはその使用人の頭からは内側に反った角が頭から生えていた。
「王様、朝食の準備ができました」
悪魔は不敵に笑う。
「そうか、お前だったのか」
 王は力が抜けたようにうな垂れる。
「驚いたか。王よ」
 悪魔はなおもさも面白い見世物でも見ているかのように笑う。
「今までお前をずっと見てきたが、わりと楽しませてもらった。ただ、遠くから見ているのにも飽きがきたのでな。これからは共に生き、そして楽しもうではないか。なに、すぐに力が手に入らなくても、まだ私には余力がある。お前が死ぬのを見届けてからでも遅くは無い。どうだ、王よ。悪い話ではあるまい。今一度奮起し、共に世をもっと面白くしようではないか」
 悪魔は王に手を差し伸べる。王はその手を取り短剣で悪魔の胸を突き刺した。
「な……」
悪魔は驚愕の表情で王を見た。王は不適に笑いながら答える。
「俺がどれほどお前のせいで思うように振舞えなかったかわかるか?」
 短剣からは血があふれ出し、床に滴り落ちる。
「お前が善政を敷けと言うから俺はまともな政治しかできず、お前が結婚をしろと言うから妃を取り、お前が子を作れと言うから子を作り、俺はお前に逆らうわけにもいかず、お前の影に怯える日々だった」
 王はさらに短剣を悪魔に深く抉りこむ。
「お前が怖かった。だがもう違う」
 王は目を見開き嬉々として喋る。
「お前さえいなくなれば、俺は俺の思うままに振舞える。もう糞真面目な政治を行うことも、善人や純粋無垢を装こともしなくとも済む」
 悪魔の口から血が溢れ出し、さらに床を赤く染める。
「正直、お前がこうやって目の前に現れてくれるとは思わなかった。もし、現れてくれなかったら潔く死ぬつもりだったが、今こうやって現れたからには事情が変わった。俺はお前を殺し、これからは俺の思うままに生きる。俺はお前から解放され、真の自由を手に入れ、そして真の王となるのだ!」
 王は剣で悪魔を押し倒すし、吼える。
「さぁ、死ね! そして俺を解き放て!」
「それがお前の答えか」
 悪魔は口の端を上げて笑うと短剣を持っている方の王の手を両の手で取り、目の前で崩壊していく。悪魔はみるみる崩れていき、最後には王の目の前には何も残っていなかった。
「力を使い果たして消えたか」
 王はそっと短剣を懐にしまう。王は立ち上がろうとしたが、激しい眩暈に世界が歪む。足がもつれ、ふらつき、王は堪らずしゃがみこんだ。暫くして、王は何事もなかったかのように立ち上がった。
「ふむ、なかなか居心地がいいな」
 王は恍惚の表情で続ける。
「まぁそう喚くな。折角一緒になれたのだしな」



解説:
ヤンデレ可愛いです。
おわり。

ノシ




ねたばれ

妃は不倫して子供出産したけど、
なんか王は気づいてなくて、
で、悪魔はそういうのとか許せなかったから、
メイドになってちょっとずつ毒で弱らせて殺した。

男は実はなんか村を追い出されて、村の奴らに仕返しをしようと
はじめから暴虐の限りをつくそうとしてたけど、
悪魔のせいでうまくいかなかった。

そんだけ。

あと、悪魔大好き。












残念な小説その2
以下は前の前に提出して
「書いてて楽しいのはわかる」
と言われてD(ワロス)評価をもらった小説です。


 無我夢遊

「おーっす! 良士!」
「うぐっ」
 背に受けた衝撃に堪らず膝を折る。馬鹿な……この私を倒すものが現れるとは……。などと現実逃避しても仕方ない。俺は静かに目を閉じ、深くため息をついた。そして後ろを振り返ると、背後に立っていた男に思いっきり拳をぶち込む。
「何……しやがる……」
「それはこっちの台詞だよな」
 背後からの衝撃の正体、それは目の前で腹を押さえてうずくまる馬鹿野郎による体当たりだった。朝っぱらから、なんでこんなやり取りをしなくてはならないのかと頭を抱えたくなる。背が痛い。
「総一、お前、朝からいい加減にしろよ」
「俺はいつだってイイ加減だ!」
 いつもこんな適当な感じで、ほとほと飽き飽きしてくるが、こんな奴でも小学校時代からの付き合いだ。家も向かいなので、知り合ってからはよく遊ぶようになり、半ば腐れ縁的に高校生になってもまだ同じ学び舎に通っている。特に急ぐ理由もないので、今日も二人で暇を潰しながら学校へと向かう。
「そういえば、今日の英語のライティングの宿題はちゃんとやってきたか?」
「おう! 写す準備はばっちりだ!」
 それにしてもこの男、ほとほと英語は苦手である。それは知っているが、学ぶ気概が全くもって感じられないのは如何なものか。
「おいおい、そんな調子だとまた期末テストで酷いことになるぞ……」
「大丈夫だ。追試は慣れている!」
 こいつは、相変わらず今しか見て無いなぁ……。などと呆れているのにも疲れてきたので、話題を切り上げる。
「そういえばよう良士、近頃学校に出るらしいぜ!」
「出るって……幽霊?」
「お前、幽霊とかお化けとか今更過ぎだろ! お化けが出るとか聞き飽きたわ! 出るのはゴキブリだよゴキブリ! お化けなんかよりよっぽど珍しいだろ!」
「まぁ、北海道にしては珍しいかもしれないけど……」
 何がこいつをそこまで駆り立てているのかが全くもってわからないし、何故、そこまで顔を紅潮させるほど興奮できるのかわかりたくもなかったが、そこはそっと流しておいてあげるのが友の勤めだろう。……詳しい話を聞きたくないし。
「で、ゴキブリが出るからなんなんだ? まさか捕まえに行くとか」
「捕まえに行くに決まってんだろ!」
 なんだか嫌な予感しかしない……。そんなことはこいつとの付き合いが長い俺じゃなくともわかるだろう。
「ということで、今日の夜、学校にゴキブリを捕まえに行くぞ! もちろん良士も来るよな?」
 さも当然かのように聞いてくるが、何が悲しくて夜の校舎に野郎二人でゴキブリ捜索ツアーを挙行せねばならないのか。罰ゲームでもあるまいし。
「断る。俺はそんな脂ぎったカブトムシ型のエイリアンを捕まえに行く趣味はない」
 家で本を読んでいる方が百倍マシだ。
「ふんっ……お前がそう言うことは百も承知! もし、今日の『ゴッキー捕獲大作戦』に付きあってくれた暁にはっ! 俺の持っている『隻眼のカコウトン』の初回限定版をやろうではないか! 俺には価値がよくわからんしな!」
 かくして俺は気が付いたらゴキブリ探索の副隊長を務めることに相成っていた。あ、あれ……?
 現在の時刻は午前零時。天気は曇りときどき晴れ。絶好のゴキブリ日よりとなる……か、どうかは知りません。とりあえずちゃっちゃとゴキブリを捕まえ、さっさと帰りたいので、一応小さめの虫取り網なんかは持って総一の家の前にて待つ。
待つこと五分。時代錯誤な虫取り少年の格好をした青年が姿を現した。虫取り網と虫取りかごはいいとしても、流石に麦藁帽子にランニングシャツは逆に目立つのではないかと思うが……。追及しても流されるだけなのは知っているので、特に追及せず学校へ向かう。
警備装置や宿直の警備員さんに見つかると面倒なので、学校の裏へ向かう。裏の窓の一部の鍵を総一が予め外していたらしく、学校への潜入まではスムーズに行った。
「お前、こういう時だけは用意がいいよな」
「そう褒めるなよ」
 褒めてはいないと思うが、まぁ流しておこう。靴を履くと足音が響くので、基本的に裸足での行軍を余儀なくされるのだが、夏場とはいえ廊下はひんやりとして足の裏が冷たい。
「で、そのゴキブリさんとやらは何処に出るんだ?」
「ゴキブリといえば食い物。食い物といえば調理実習室だろ」
 と総一は声を押さえつつ答えた。それにしても夜の学校に忍び込んで緊張しつつ興奮しているのか、にやにやしている総一が普段より一層気持悪い。さらに月明かりにまで照らされて普段の三倍増しで気持悪い。写真にとって素面のこいつに見せてやりたい。
 そんなことを思っている間に調理実習室に到着した。総一は何食わぬ顔で調理実習室の扉に手をかけて、横に引く。
「例によって放課後に開けておいて良かったぜ」
 その行動力をなぜ勉強に生かせないのか。
人間とは不思議だ。
「お邪魔しまーす……」
「え?」「ぉおっ?」
 二人で足を踏み入れると調理台の上では女の子が座っていた。うちの学校の制服に、透き通るような白い肌。透けるかのように輝く長い黒髪。何もかもを見通せるような黒い瞳。そこに居る少女は色々な意味で透けていた。
「で、出たぁああっ!」
「落ち着け」
脱兎の如く逃げ出そうとする俺だったが、腕を総一に捕らえられた。
「お、おい、離せ! 何してんだよ!」
 頭の中は真っ白。とにかくここを一刻も早く離れたい一心で俺は深夜の校舎という事も忘れて叫ぶ。振りほどこうにも力は総一の方が上で振りほどけない。
「落ち着け! 良士! よく見ろ!」
総一はいつもにあるまじき真面目な顔だった。俺は落ち着きを取り戻し、固唾を飲んで次の総一の言葉を待つ。
総一は息をやや深くに吸うと目を見開いた。
「可愛いだろ! この子!」
「…………」
 馬鹿だった。どうしようもない馬鹿だった。
こいつはいつだってそういう奴だった。もう呆れて言葉も出ない。俺は蔑んだ目つきで総一を見ると同時に、この馬鹿さ故に落ち着きを取り戻した自分にも憤りを感じずにはいられなかった。もうやだ。
「可愛いから……何なんだよ……」
 やっと絞り出した言葉も総一には届いていないらしく。
「ん? 可愛いは正義だろ?」
 さも当然かのように話すこの馬鹿は絶対に碌な死に方をしないこと確信する。可愛ければいいのだろうか。正直な話、目の前に居る幽霊の子の顔などの細部は、彼女が半透明なことと部屋が暗いことも相まって、はっきりとは目視できない。何をもってしてこの男は可愛いと言っているのか俺には理解できなかった。
「あの」
 少女が口を開く。
「あの、あなたたちは、だれ?」
 そう、幽霊だけに透き通るような声で話す彼女はどこか憂いを帯びているように感じる。
「俺らはゴキブリハンターズ! ゴキブリが出ると聞いてやってきました!」
 ぁあ、そういえばそんな目的があったね。すっかり忘れていたよ。とりあえず、この男に話を任せていたら一向に話が進まなそうである。彼女も表情こそ読み難いが若干戸惑っているように思えるし。
「俺たちはここの学校の生徒だよ」
 無難な回答だろう。若干一名大きな少年のような格好の麦藁帽がいるので信じ難いだろうが。
「ここの、がっこうの、せいと……」
 そう言葉を反芻すると彼女はフワリと宙に浮きこちらを見下ろす。最早幽霊よりもこの状況に慣れてしまった自分の方が怖い。
「すっげぇええ! 浮いてるぅうう! カッコイイィイ!」
 隣の虫取り少年は諸手を揚げて無邪気にはしゃいでいる。本当に俺と同い年なのだろうか。疑わしい。図体ばかりでかくて中身が伴ってない。
「あなたたちに、おねがいが、あるの」
「おっ! もしかしてお前もゴキブぐふっ」
 話が進まないので少し黙らせる事にする。
「……おともだちを、さがして、ほしいの」
「友達……」
 幽霊の友達というと、やっぱり他の幽霊ということになるのかな。
「あ、それ以上浮き上がるとスカートの中が見えるぞ! それとも、生きていないから恥ずかしくないもんというやつか!」
 総一、空気読め。それにしても立ち直りが早い奴だ。あ、勿論、今空気読めと思ったのは、あとちょっとで見えそうだったからとかそんなやましい理由では断じてない。断じて。
そして地味に高度を下げる幽霊の子。幽霊にも恥じらいという感情はあるのか。
「とりあえず、友達とやらを探しに行こう。まずは女子トイレあたりからかな。それでいいかい?」
 幽霊の子はゆっくりと頷く。
「それじゃあ行こうか」
 とりあえずここに居ても始まらないだろう。幽霊の子の要望を満たさずに怨まれたりしても怖いし……。さっさと用件を済ませて帰りたい。とりあえず総一を引っ張って調理実習室を後にする。
 後ろをフワフワと表情無くついてくる幽霊に若干の恐怖と同時に愛らしさを感じるのは何故だろうか。そんなことを考えながら女子トイレ前に着く。
「俺が行こう!」
 そう言うと同時に総一は女子トイレのドアを勢い良く開け放ち、
「花子ぉおお! 俺だ! 結婚してくれ!」
と、叫ぶ。誰だよ。あと、その呼び出し方はどうなのだろうか。しかし、総一の必至の求婚もむなしく、トイレからは特に反応はなかった。辺りはまた静寂に包まれる。
「何も出ねえ! しけてやがるぜ!」
「水場だけに湿気てはいるな」
 まぁこれだけ騒いで出て来ないなら居ないのだろう。他に人型でトイレに出てくる幽霊を思い出せないのもあるが。彼女は相変わらずフワフワしている。害がないならちょっと可愛いかもしれない。
「あとは、音楽室とか理科室に行くのが妥当な案だと思うけど」
「鍵閉まってると思うぞ」
 そういえば調理実習室は総一が鍵を開けておいたからは入れたのか。となると他に鍵をかけない所なんてあるだろうか。
「うーん、そうか。君はどうしたい?」
 やはり、個人の意見というものは尊重すべきだろう。他に当てが無いとも言う。
「さいしょの、ところ」
「最初というと調理実習室のこと?」
幽霊の子はゆっくりと頷く。よくわからないが、何か考えがあるのかもしれない。
「じゃあ調理実習室まで戻ろうか」
「ちょっと待ってくれ御二人さんよぅ」
 総一がいつになく真剣な声で制す。何事だ。何か思いついたのだろうか。
「ちょっとトイレ」
「……行ってこい」
総一は男子トイレに消えて行った。
「本当に仕方の無いやつだなぁ」
俺が呆れると幽霊の子が少し笑った気がした。
調理実習室に戻っても特に変わったところは見当たらなかった。
「で、どうするんだ? お化けちゃん」
 勝手にあだ名まで付けて図々しいなこいつ。
「みつけたの……」
「何を?」
問うと、幽霊の子がゆっくりと両手を上げる。そして両の指で俺たちを指差す。
「ともだち……」
 調理実習室の扉が音を立てて閉まると同時にシューとどこからか気の抜けるような音が。
「ガス臭い……?」
「プロパンガスか!」
 これはまずい。部屋は広いので、すぐに中毒にはならないだろうが、ずっとこの部屋にいると部屋がガスで満たされて酸欠になるのは必至だ。
「ともだちに、なって、そして、ずっと、いっしょに、いっしょ、いっしょ」
 上からくすくす笑いながら話しかけられる。
必至に出口に駆け寄って扉に手をかけてみるもビクともしない。体当たりも無意味。絶望。
「馬っ鹿もーん! 貴様は常識に捕われ過ぎじゃぁああい!」
 総一は調理台の上にモモンガのごとくださく飛び乗ると高らかに彼女を指差して叫んだ。幽霊の子が少し怯む。色々とツッコミを入れたい所ではあるが、そこは空気を読んでおく。
「お前は俺らが死ななきゃお前とは友達になれないとでも思っているようだな!?」
「しねば、いっしょ、でしょ?」
 とくに疑問には思っていないようで、笑ったまま首を傾げる。俺も内心彼女に同意していた。
「違っがぁあう! お前は何もわかっていない! 何故生きているままの俺らとは友達になろうとしないのか!」
 こいつはこうなるともう誰にも止められない。総一は饒舌に続ける。
「まずだな! お前なら自分のことを消そうとするような奴と仲良くしたいと思うか?
思わないだろ? それにな! もし、ここで死んだとしてもお化けになれるかどうかなんて分からないし、もしなれたとしてもここに居ようとは俺は思わん! わかるか?」
「…………」
 彼女は憂いを帯びた顔でこっちを見る。
「俺としても、まぁ、まだ死ぬのは嫌かな」
 彼女はしゅんとした様子で頷く。
「わかった……」
同時にガスの音が止み、扉が開く。助かったのだろう。こういう時だけは総一の破天荒な性格が頼もしく感じられる。
「また、あいに、きてくれる?」
「それは難しい。夜中忍び込むのは結構面倒だしな」
 いや、そこは嘘でも「また来るよ」とか言って無難に流せよ……。こいつが嘘をつけないのは知っているが。
「あれだ、仲良くなりたきゃそっちからも来るべきだろ。俺らは逃げも隠れもしねえ! 朝でも昼休みでも放課後でも会いに来ればいい!」
「俺も勝手に入れられた……。まぁ別にいいけど……」
相変わらず無茶苦茶で勝手な奴。
「わかった」
 彼女は夜の闇に消えていった。また、静寂が訪れるかと思いきや、何処からともなく鳴り出す警報器の音。
「ガスの警報器が作動したのか!?」
「逃げるぞ良士!」
 そこから駆け出して、家まで走って帰った。
とんだ厄日だ。

 翌日、朝からまた総一と学校へと向かう。
「昨日は楽しかったな!」
「…………」
総一は豪快に笑う。はっきり言って俺は物凄く疲れた。しかし、言うのも億劫なので黙っておく。
「そういえば結局ゴキブリ捕まえられなかったな!」
「あ、ああ、そういえばそうだな……」
 こいつまだ諦めていなかったのか。何がそんなにもこいつを魅了するのか。相変わらずといえば相変わらずだが。
 そうこうしているうちに校門まで着いた。
「あの、おはようございます」
 後ろから透き通るような声が聞こえてくる。
多分、生徒会か何かの挨拶強化習慣のようなものだろう。
「総一さん。良士さん」
 走って目の前に回りこんで立ち塞がる少女、というか見覚えが……。
「だ! 昨日のお化けちゃんじゃねーか!」
「ぁあ、やっぱり、え、マジですか」
 総一もそう思うってことは見間違いじゃないようだ。昨日の幽霊の子が目の前に立っている。息切れして少し苦しそうだ。
「あ、あー! 沙夜子ちゃんだ! わぁ~! よかったぁ~! もう大丈夫なの?」
俺たちの間に割って入ってきたのは総一の妹の明理ちゃん。
「おいおい、どういうことだよ。明理」
「え、何、知り合いなの?」
明理ちゃんは総一と俺、幽霊の子もとい沙夜子ちゃんとを交互に見る。
「うん、まぁ、昨日ちょっと」
「えー! 昨日!? 昨日私がお見舞い行った時にはまだ沙夜子ちゃん寝てたのに!?」
 お見舞い?寝てた?
「寝てたって、どういうこと?」
「沙夜子ちゃんは暫く入院してたんだよ。ほら、一ヶ月ぐらい前に全校集会があったでしょ? あの前の日に沙夜子ちゃん、車に轢かれてそれで、ずっと意識が……」
 明理ちゃんはぐっと涙を溜めると沙夜子ちゃんに抱きつく。
「気がついて、良かった……」
 明理ちゃんが沙夜子ちゃんの胸にぐっと顔を埋める。ぁあ、つまり、昨日の幽霊は生霊だったってわけか。あと、沙夜子ちゃんが若干苦しそうなのは気のせいだろうか。
「明理、お前今日日直じゃなかったのか?」
「え、あっ、そうだった! 遅れちゃう!
それじゃあまた後でね!」
 手をパタパタ振りつつ、明理ちゃんが小さくなっていく。
「ふぅ……あ、あの……」
 明理ちゃんによって乱された息を整えること数秒。
「昨日は、ありがとうございました」
 深く腰を折ると、長い髪が流れた。
「苦しゅうない。面をあげぇい」
 踏ん反り返って偉そうな奴だ。俺としても頭を下げられたままなのは扱いに困るからそこはいいが。沙夜子ちゃんは顔を上げると話を続ける。
「あまりよくは覚えていないのですが、御二人の話を聞いて生きようと思いました」
 若干紅潮した顔で伏し目がちにこちらを伺う様子は、態度としては少々卑怯なのではないか。うん、ずるい。野郎には真似できない。
「あの、それで、良ければ……」
「そーだよ! 隣は沙夜子ちゃんだったよ! うっかり忘れていたよ!」
 ダッシュで戻ってきた明理ちゃんにダッシュで連れ去られていく沙夜子ちゃん。
「じゃあ、また後でね!」
「ではまた後程……」
 嵐の去ったような静けさの前に呆然とする。
「良士」
「なんだよ総一」
「俺の言った通りだったろ?」
 何のことかはわからず、呆然としていたが、奴は不適に笑った後、笑いながら勢いよく走りだした。なんだ、あいつ……気持ち悪い。
 あー、まぁ、とりあえず、沙夜子ちゃんの事は良かったのかなぁ思いつつ、俺も学校へ歩き出す。そしてチャイムが鳴り、遅刻が確定した。あ、あの野郎、わざと置いて行きやがった。
「畜生ぉ」
 走り出すと、何かが後ろからフワフワとついてくるような気がした。


解説:
ヤンデレ可愛いです。
おわり。

適当につくったのでネタバレとかなんもないw
俺が面白ければいいよねっっていうw

ノシ
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  1. 2009/05/16(土) 21:46:24|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
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コメント

講評は、わざわざ俺がやんなくても教授がやってくれてると思うけど
どう読んでもひでぇ文章だなぁww
せめてもう少し、読み手に読みやすく書けよw

心臓発作って、運動しとけば防げんの?w
「少し汗ばんだ短剣」にワラタw
どっちの作品にしろ会話が多すぎて、なんか作風が判りやすいなw

これ、どうやって提出したん?
原稿用紙手書き?
  1. 2009/05/17(日) 02:28:40 |
  2. URL |
  3. しぅ #9wIXYclI
  4. [ 編集]

読み手に~ってのはまぁそうだねー
正直、あまり人に読ませる気が無(ry

提出で手書きにする意味がわからんw
誰も得しないだろw
適当に印刷して提出した。
  1. 2009/05/17(日) 03:02:55 |
  2. URL |
  3. PB #Lis.ZDmI
  4. [ 編集]

読みやすいとかそういうのはわかんないけど俺は読んでいて最後まで読めたってことは まぶらほ以上の作品だと思っていいよ!www
  1. 2009/05/17(日) 10:46:39 |
  2. URL |
  3. GUY #-
  4. [ 編集]

ぁあ、全部読む人がいるとはおもわなかったwwww
まぶらほwwwwwww
  1. 2009/05/17(日) 15:20:42 |
  2. URL |
  3. PB #Lis.ZDmI
  4. [ 編集]

読みやすいね。
どこがヤンデル分か分かんなかったけど。
  1. 2009/05/18(月) 00:34:02 |
  2. URL |
  3. 寿そら #-
  4. [ 編集]

え、殺そうとしたり、体乗っ取ったりヤンデレじゃんww

しぅは読みにくいと言い、そらは読みやすいと言う。
読む書籍の違いだろうか……これは興味深い。
  1. 2009/05/18(月) 04:57:34 |
  2. URL |
  3. PB #Lis.ZDmI
  4. [ 編集]

俺の知識が浅かったようだな…。
女の子にし適用されないかと思ってたぜw
  1. 2009/05/18(月) 20:33:30 |
  2. URL |
  3. 寿そら #-
  4. [ 編集]

……まぁ男にも適用されるが……え、女だよ……?
  1. 2009/05/18(月) 22:26:15 |
  2. URL |
  3. PB #Lis.ZDmI
  4. [ 編集]

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